配信の準備をします。
初めてN Airで配信をする方、もしくは細かい設定にこだわらず、配信のための最低限の準備だけ知りたい方は
こちらをご覧ください。
- 配信する映像/音声を構成する -ソース機能
- 配信する映像/音声を加工する -フィルター機能
- 複数の配信構成を切り替える -シーン機能
- 複数のシーンをまとめる -シーンコレクション機能
- 配信する音声を設定する
- 音量を調節する -ミキサー機能
- プレビュー画面とライブ画面を分離する -スタジオモード機能
- 配信品質を設定する
配信する映像/音声を構成する -ソース機能
配信する映像や音声を構成するにはソース機能を用います。ソース機能とはカメラやゲームの映像、マイクの音声などをソースとして表示したり、自由にレイアウトを調節することができます。 ソースは、配信中でも自由に編集をすることができます。
ソースの削除 |
削除したいソースを選択して削除ボタンをクリックする。
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ソースのロック・非表示 |
- ソース横の錠前ボタンをクリックするとプレビュー画面における移動やサイズ変更ができなくなります。
- ソース横の目のボタンをクリックするとプレビュー画面に表示されなくなります。
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ソースの種類 |
種類 |
説明 |
画像ファイル |
ローカルに保存している画像ファイルを追加できます。 |
カラーソース |
指定したカラーを追加できます。 |
Webページ |
Webページを追加できます。 |
動画・音声ファイル |
ローカルに保存している動画ファイルや音声ファイルを追加できます。 |
画像スライド |
複数の画像ファイルを用いたスライドを追加できます。 |
テキスト |
テキストを追加できます。 |
画面キャプチャ |
画面のキャプチャを追加できます。
[領域を指定してキャプチャする場合]
▼方法1
- 画面キャプチャソースを選択した状態で右クリックし、[領域を指定してキャプチャする(実験的機能)]をクリックする
- ドラッグ操作でキャプチャする領域を指定する
▼方法2
- 画面キャプチャソースをシーンに追加する
- 画面キャプチャソースを選択し、上下左右の端にある白い四角をAltキーを押しながらドラッグする。
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ウィンドウキャプチャ |
特定のウィンドウのキャプチャを追加できます。 |
PCゲームキャプチャ |
起動しているPCゲーム映像のキャプチャを追加できます。 ※PCゲームの種類によってはキャプチャできない場合があります。その際はウィンドウキャプチャや画面キャプチャをご利用ください。 |
Webカメラ/映像入力機器 |
WebカメラやキャプチャーボードからPCに取り込んだゲーム映像などを追加できます。
※一部のキャプチャーボードで音声を自動検出できない場合があります。その際はプロパティ内の「カスタム音声デバイスを使用する」にチェックを入れ、[音声デバイス]にてキャプチャーボードを選択すると音声が出力されます。
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音声入力キャプチャ |
「配信する音声を設定する」を参照してください。 |
音声出力キャプチャ |
「配信する音声を設定する」を参照してください。 |
シーン |
既存のシーンを追加できます。 |
アプリ音声キャプチャ |
ゲームやGoogle Chromeなどのブラウザ、音楽プレーヤーなど、デスクトップ上の音声の中から、音声を配信するアプリケーションを指定できます。 |
琴詠ニア |
コメントを読み上げるキャラクター「琴詠ニア」を表示できます。詳細は「N Voiceとは」をご覧ください。 |
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配信する映像/音声を加工する -フィルター機能
フィルター機能を用いると、既に追加したソースを加工することができます。
フィルターの種類 |
下記は概要です。各フィルターの詳細に関しましてはこちらのヘルプを参照してください。
青色:画像系ソースに対するフィルター
赤色:音声系ソースに対するフィルター
種類 |
説明 |
マスク処理/画像合成 |
マスク処理や画像合成をします。 |
トリミング |
トリミングをします。 |
色補正 |
コントラスト・輝度等の調整をします。
※設定内のガンマとは色の中間の明るさのところを調整する。 |
拡大・縮小/アスペクト比 |
元ソースのサイズから配信時に描画されているサイズのズレで発生する描画つぶれなどを補正する。 |
スクロール |
対象物をスクロール移動させて表示させます。 |
レンダリング遅延 |
レンダリング処理に遅延を加える。 |
カラーキー |
色彩に関する調整をします。 |
LUTを適用 |
参照した対象物の色の要素を加えます。 |
シャープ |
色合いを鮮明にします。 |
クロマキー合成 |
指定した色を透明にします。 |
映像の遅延(非同期) |
映像ソースの再生を遅延させます。 |
ゲイン |
音量を大きくします。 |
ノイズ抑制 |
ノイズを抑制します。 |
ノイズゲート |
指定した音量より小さいものは出力しないようにします。 |
コンプレッサー |
既音量を一定にします。 |
VST 2.x プラグイン |
VSTプラグインを追加します。 |
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複数の配信構成を切り替える -シーン機能
シーン機能を使うと、異なる映像・音声の構成ごとに個別で保存することができます。また、各シーンは配信中に瞬時に切り替わることができます。
シーン切替時のエフェクト |
シーンを切り替える際のエフェクトを選択することができます。
- シーン欄右のシーン切り替え設定ボタンをクリックする。
- シーン切り替えの種類と切り替え時間を設定する。
種類 |
説明 |
カット |
瞬時に切り替わるモード |
フェード |
徐々に切り替わるモード |
スワイプ |
スライドして切り替わるモード(切り替わり後のシーンが重なる) |
スライド |
スライドして切り替わるモード(切り替わり後のシーンが重ならずに追従する) |
カラーにフェード |
指定した色を挟みながら徐々に切り替わるモード |
ルミナンスワイプ |
様々なエフェクトをつけることができるモード |
スティンガー |
切り替わる途中で動画を挟むことができるモード |
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複数のシーンをまとめる -シーンコレクション機能
シーンコレクション機能を使うと、複数のシーンをまとめて保存することができます。
- シーンコレクションの管理ボタンをクリックする。
※シーンコレクションは少なくとも1つ必ず登録されている。(ここでは「雑談配信」というシーンコレクションが既に登録されている。)
- 「新しく作る」ボタンをクリックし、シーンコレクションの名前を入力して「完了」をクリックする。(ここでは「ゲーム配信」と入力する。)
- シーンコレクション一覧に作成したシーンコレクションが追加されている。
配信する音声を設定する
配信する音声は基本的に「設定」の音声タブより行います。
- 「設定」の音声タブを開く。
- 配信で出力させたい音声を設定する
- デスクトップ音声を出力させたい場合
デスクトップ音声の1つが「標準」になっていることを確認してください。
※デスクトップ音声を出力させたくない場合は「無効」を選択してください。
- マイク音声を出力させたい場合
使用したいマイクをマイク音声に設定してください。
※マイク音声を出力させたくない場合は「無効」を選択してください。
- 「完了」をクリックする。
音声を特定のシーンにのみ出力させたい場合
音声を特定のシーンにのみ出力させたい場合は、そのシーンのソースとして音声を追加します。
デスクトップ音声を出力させたい場合 |
- ソース追加で音声出力キャプチャを選択する。
- ソースの名前を入力して「完了」をクリックする。(ここでは「デスクトップ音声」と入力)
- 出力するデバイスを設定して「完了」をクリックする。
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音量を調節する -ミキサー機能
配信する音声の音量を調節するには、メイン画面右下のミキサー機能を使用します。
- 音量バー:音量バーで実際に音声が配信されているかどうか、またその度合を確認できます。
- 音量調節スライダー:各ソースの音量を調節できます。
[より高度な音声設定をしたい場合]
- ミキサー欄右の設定ボタンをクリックする。
- 各音声ソースの設定をする。
設定項目 |
説明 |
音量 |
数値入力することで音量をより精密に調節できます。 |
モノラルにダウンミックス |
音声をモノラルで出力できます。片方からしか音声が聞こえない場合に有効です。 |
音声遅延(ミリ秒) |
音声の出力を遅延させることができます。キャプチャーボード使用時に映像遅延が生じる等の際にご利用ください。 |
音声出力 |
初期設定では「プレビュー音声なし・配信音声あり」になっており、N Airからは実際に配信されている音声を確認できません。
この設定を「プレビュー音声あり・配信音声あり」にするとN Airからも配信される音声が出力されるようになります。 |
トラック |
配信で使う音声トラックを選択できます。 |
プレビュー画面とライブ画面を分離する -スタジオモード機能
スタジオモード機能を用いると、放送者が配信構成を編集する画面
(プレビュー画面)と実際に配信される画面
(ライブ画面)を分離することができます。これにより、配信中でも視聴者に見られることなく配信構成を編集することができます。
よりクオリティの高い配信をしたい放送者はご利用ください。
スタジオモードの表示方法 |
- メイン画面左側の「スタジオモード」をクリックする。
- プレビュー画面とライブ画面が分離したスタジオモードになる。
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配信品質を設定する
ニコニコ生放送で配信する場合、設定の「一般」タブ内にある「配信設定をニコニコ生放送に最適化する」にチェックを入れると、番組作成時の配信最高画質設定に応じて自動的に最適な配信品質で配信されます。
自動で設定される内容に関しましては、下記の表をご参照ください。
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配信最高画質 |
6Mbpps/720p |
2Mbps/450p |
1Mbps/450p |
384kbps/288p |
出力モード |
基本 |
エンコーダー |
下記の優先度で設定されます。
- NVENC(ハードウェアエンコーダ(新))
※エンコーダープリセットは[低遅延高品質]になります
- ハードウェア(QSV)
※ターゲットのプリセットは[Quality]になります
- ソフトウェア(x264)
※エンコーダープリセットは[ultrafast]になります
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配信映像の解像度 |
1280x720 |
800x450 |
800x450 |
512x288 |
映像ビットレート |
5808kbps |
1808kbps |
904kbps |
232kbps |
音声ビットレート |
192kbps |
192kbps |
96kbps |
48kbps |
フレームレート |
30FPS |
30FPS |
30FPS |
30FPS |
YUVカラースペース |
709 |
709 |
709 |
709 |
音声サンプリングレート |
98kHz |
98kHz |
98kHz |
98kHz |
自分で配信品質に関する設定をカスタマイズしたい場合は以下をご参考ください。
画質の設定をする(1) -設定(出力) |
配信するビットレートを設定します。「設定」の出力タブのを選択して「配信品質」の項目を設定してください。
※これは出力モードが「基本」の場合の説明です。
設定項目 |
説明 |
映像ビットレート(kbps) |
映像のビットレートを設定します。
- 720p配信の場合
[例]
- 映像ビットレート:5808kbps
- 音声ビットレート:192kbps
(合計で6000kbps)
- 720p配信以外の場合
ニコニコ生放送では映像ビットレートと音声ビットレートの上限値は2000kbpsです。
- 映像ビットレート:1808kbps
- 音声ビットレート:192kbps
(合計で2000kbps)
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エンコーダー |
配信する際のエンコーダー(映像を圧縮したり変換したりするもの)を設定します。
- ソフトウェア(x264):CPUを使ってエンコードをします。CPUへの負荷は高めです。
- ハードウェア(QSV):インテルのCPU内蔵のGPUを使ってエンコードをします。CPUへの負荷が低いです。
- NVENC(<wbr/>ハードウェアエンコーダ(新)):NVIDIAのグラフィックボードに搭載されたハードウェアエンコーダーを使ってエンコードをします。CPUへの負荷が極めて低いです。
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音声ビットレート(kbps) |
音声のビットレートを設定します。
ニコニコ生放送では最大192kbpsまで対応しております。 |
高度なエンコーダ設定を有効にする |
高度なエンコーダ設定のON/OFFを切り替えます。
チェックボックスにチェックを入れている場合、以下の設定が可能となります。
- エンコーダープリセット
- エンコーダーのカスタム設定
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画質の設定をする(2) -設定(映像) |
配信する映像の解像度を設定します。「設定」の出力タブを選択して以下の各項目を設定してください。
設定項目 |
説明 |
基本(キャンバス)解像度 |
N Airではキャンバスから、編集のための画面(プレビュー画面)や実際の配信に映像を出力しています。プレビュー画面にはキャンバスの解像度のまま出力されますが、配信映像に関しては下記の「配信映像の解像度」にて設定した解像度にスケーリングされます。
ここではキャンバスの解像度を設定します。
通常の場合だと初期設定のままで問題ありません。以下に該当する場合は変更してください。
- 細部にまでこだわったソース編集がしたい場合
「基本(キャンバス)解像度」を高くすると、高解像度のプレビュー画面でソース編集ができるため細部にまでこだわった映像構成を実現できます。
※「配信映像の解像度」が低い場合、実際の配信映像では細部が潰れてしまうことがありますのでご注意ください。
- プレビュー画面と同じ解像度の映像を配信したい場合
この場合は「基本(キャンバス)解像度」と「配信映像の解像度」を同じ設定にしてください。スケーリングがされない状態になるため、プレビュー画面の解像度のままの映像が配信されます。
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配信映像の解像度 |
配信映像の解像度を設定します。
- 720p配信を行う場合
「HD配信用(1280x720)」を選択してください。
- 通常(450p)の配信を行う場合
「通常配信用(800x450)」を選択してください。
- 低画質(450p以下)の配信を行う場合
「低画質配信用(640x360)」を選択してください。
上記以外でも自由に解像度を入力することができます。
※ニコニコ生放送では2018年8月現在1280x720が解像度の上限となっております。 |
ダウンスケールフィルター |
基本(キャンバス)解像度が、配信画面の解像度より大きい場合のダウンスケール方式を選択します。
ダウンスケールフィルター |
画質 |
負荷 |
Lanczos(鮮明なスケーリング、32サンプル) |
高 |
大 |
バイキュービック(鮮明なスケーリング、16サンプル) |
中 |
中 |
バイリニア(最速だが、スケーリングした場合はぼやける) |
低 |
小 |
高画質で配信したい場合はLanczosを、PCのスペックが低性能の場合はバイリニアを選択してください。 |
フレームレートの指定方法・フレームレート数を指定 |
フレームレートを指定します。
フレームレートとは |
1秒あたりに表示させる映像のフレーム数です。この数値が高ければ映像が滑らかになりますが、その分負荷が高まります。
ニコニコ生放送では30FPSを推奨しております。 |
指定方法 |
説明 |
通常 |
一般的によく用いられるフレームレートを選択できます。 |
整数値で指定 |
整数値でフレームレートを指定できます。 |
分数値で指定 |
分数値でフレームレートを指定できます。
- 分母:何秒あたりにするかを指定
- 分子:何フレーム表示するかを指定
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