• No : 18177
  • 公開日時 : 2023/07/25 15:00
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ライセンス登録作品の権利侵害について

回答

■著作権を侵害しないようにしましょう

著作権とは、人の考えたことを創作的に表現したもの(これを「著作物」といいます)を保護する権利であり、著作権を有する著作権者は自分の著作物の利用についてコントロールする権限を有しています。著作権は著作権法という法律によって保護されています。

著作物には、テキスト、静止画、音楽、映像など多くの種類があります。

ニコニ・コモンズにライセンスを登録する場合にも、著作権が関係してきます。著作物であるテキスト・静止画・音楽・映像などをインターネット上にアップロードする(ダウンロード素材をアップロードし、そのライセンスを登録する / ニコニコやその他のサイトに作品をアップロードし、そのライセンスを登録する 等)場合には、インターネット上へのアップロードについてコントロールする権限を持っている著作権者による許可が必要になります。
ニコニ・コモンズにライセンスを登録すると、その後多くの人たちによってそのライセンス登録された作品が利用されることになります。ライセンスを登録するに際して利用条件を設定することについても、また利用条件の内容についても、第三者にどのように利用されるかをコントロールする権限を持っている著作権者による許可が必要になります。

したがって、他人が著作権を有するテキスト・静止画・音楽・映像等を含む作品のライセンスを許可無くニコニ・コモンズに登録してしまうと、著作権を侵害する行為となってしまいます。

ニコニ・コモンズにライセンスを登録する場合、他人の著作物を許可無く使用していないか、著作権を侵害していないか、十分に確認するようにしましょう。

ニコニ・コモンズにライセンスを登録する場合、様々な権利について意識して権利侵害をしないことが求められますが、その中でも著作権を侵害していないかチェックすることは非常に重要です。著作権を侵害しないように注意して、正しくニコニ・コモンズを利用するようにしましょう。
 

ニコニ・コモンズにライセンスを登録する際のチェック項目

  • ライセンス登録する作品はあなたの著作物ですか?
  • ライセンス登録する作品に他人の著作物が含まれている場合、ニコニ・コモンズにライセンスを登録することについて著作権者に許可を取ってありますか?
 

■肖像権を侵害しないようにしましょう

肖像権とは、自分の顔や姿を無断で写真・絵画・動画などに写しとられたり,それを展示されたりすることを拒否する権利のことをいいます。

人の顔や姿をその人の承諾なく勝手に撮影することも、撮影した写真や映像などをインターネット上にアップロードすることは、肖像権を侵害する行為となります。映っている顔や姿がその一部であっても、その写真や映像を見た人が映っている人物を特定できるような状況である場合には、肖像権を侵害する写真や映像と判断されます。

自分の知らないところで、顔や姿が撮影された写真や映像などの含まれる作品のライセンスがニコニ・コモンズに登録されてしまうと、映っている人やその周囲が様々な被害を受けることになってしまいます。ニコニ・コモンズに登録するための写真や映像を撮影する場合や、写真や映像を含む作品のライセンスをニコニ・コモンズに登録する場合には、その写真や映像が他人の肖像権を侵害することがないように、十分に気をつけましょう。
 

ニコニ・コモンズにライセンスを登録する際のチェック項目

  • ライセンス登録する作品の中に映っている人から、写真や映像などを撮影することについて許可を取っていますか?
  • ライセンス登録する作品の中に映っている人から、撮影した写真や映像などを含む作品のライセンスをニコニ・コモンズに登録することについて許可をとっていますか?
 

■他人のプライバシーを侵害しないようにしましょう

肖像権と同じく、プライバシーに関わる情報(自分の私生活上に関する情報や個人の名誉に関わる情報)についても、他人が許可なく公表したりすることはできません。

プライバシーに関する情報をその人の承諾なく勝手に公表する行為は、他人のプライバシーを侵害する行為となります。ニコニ・コモンズの場合、その作品を見れば他人のプライバシーが間接的にでも分かってしまうような作品のライセンスをニコニ・コモンズに登録することが、これに該当します。そのライセンスを登録することが、記載されている人の人格や名誉を傷つけるような場合にも、権利を侵害する行為となります。

自分の知らないところで、プライバシーに関わる情報が他人に勝手に公表されるような作品のライセンスがニコニ・コモンズに登録されてしまうと、その人やその周囲が様々な被害を受けることになってしまいます。ニコニ・コモンズに登録するための作品のライセンスを創作する過程や、作品をニコニ・コモンズに登録する場合には、その作品が他人のプライバシーを侵害することがないように、十分に気をつけましょう。
 

ニコニ・コモンズにライセンスを登録する際のチェック項目

  • ライセンス登録する作品の中に、他人のプライバシーに関する情報が含まれていますか?
  • ライセンス登録する作品を見た人が、結果として他人のプライバシーに関する情報を知ることができる内容になっていませんか?
  • その人の許可なく、プライバシーに関する情報を公表してしまうような内容になっていませんか?
 

■パブリシティ権を侵害しないようにしましょう

パブリシティ権とは、役者・タレント・歌手・アーティストやスポーツ選手などの著名性のある人物・グループが、その氏名・肖像の利用についてコントロールすることができる権利のことをいいます。

パブリシティ権は、著名人本人や所属事務所などによって管理されており、他人が許可無く著名人の氏名や肖像を使用することはできません。例えば、あるタレントの写真を使ったグッズを製造・販売するビジネスを行う場合には、そのタレント(またはそのタレントの所属事務所)から写真を使うことについて許可をもらうことが必要になります。勝手にタレントの写真を使ってしまった場合には、パブリシティ権の侵害になります。

パブリシティ権のほか、著名人の個人としての肖像権を侵害することも許されません。また、著名人のプライバシーを侵害したり、著名人に関する根拠のないデマを流されたり、名誉を傷つける行為も許されません。ニコニ・コモンズの利用の際には、これらの権利を侵害する行為を行わないように十分に気をつけましょう。
 

ニコニ・コモンズにライセンスを登録する際のチェック項目

  • ライセンス登録する作品の中に著名人や著名なグループの映像や写真が含まれていますか?
  • ライセンス登録する作品の中に映っている著名人・著名なグループから、またはそのマネジメントを管理している所属事務所から、写真や映像などを撮影することの許可を取っていますか?
  • ライセンス登録する作品の中に映っている著名人・著名なグループから、またはそのマネジメント事務所から、撮影した写真や映像などを含む作品のライセンスをニコニ・コモンズに登録することについて許可をとっていますか?
 

■権利侵害となる具体例

以上、ニコニ・コモンズにライセンスを登録する際、守るべき権利についての代表例について説明しましたが、具体的に以下のような場合が権利侵害行為の具体例となります。

ニコニ・コモンズを利用する場合には、これらの権利侵害行為を行わないように注意して、ルールとマナーを守った正しい利用をするようにしましょう。
 
  • 市販の映像ソフト(DVDソフト等)の映像の全部または一部を含んだ作品のライセンスを、許可無くニコニ・コモンズに登録すること
  • テレビゲームのプレイ映像の全部または一部を含んだ作品のライセンスを、許可無くニコニ・コモンズに登録すること
  • 映画館で盗撮した映像の全部または一部を含んだ作品のライセンスを、ニコニ・コモンズに登録すること
  • 他人の著作物である映像や静止画の全部または一部を含んだ作品のライセンスを、許可無くニコニ・コモンズに登録すること
  • 他人の著作物である文章や歌詞などのテキストの全部または一部を含んだ作品のライセンスを、許可無くニコニ・コモンズに登録すること
  • 既存の音声・ゲーム画像・動画・アニメーションなどを編集・合成し、再構成した作品のライセンスを、許可なくニコニ・コモンズに登録すること
  • 人の顔や姿を撮影した映像を含んだ作品のライセンス、その人の許可なく勝手にニコニ・コモンズに登録すること
  • 他人のプライバシーに関わる情報を含んだ作品のライセンスを、その人の許可無く勝手にニコニ・コモンズに登録すること
  • プライバシー侵害につながるような内容を含んだ作品のライセンスを、ニコニ・コモンズに登録すること
  • 特定の個人の人格・名誉・声望等を傷つける内容を含んだ作品のライセンスを、ニコニ・コモンズに登録すること
  • 有名人の映っている写真や映像を含んだ作品のライセンスを、許可無くニコニ・コモンズに登録することにより、そのパブリシティ権を侵害すること
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